手汗を抑えるための手術について

医療機関では、手汗を止めるための手術メニューがしっかり確立されています。その手術法とメリットデメリットについて見ていきましょう。

 

交感神経を切断する手術

手汗を抑制するための手術を行う際、その方向性は、
「交感神経を切断することによって、発汗の指示が伝達されなくする方法」
が主流となっています。

 

手汗をかくメカニズムは、脳の視床下部より発汗の指令が出て、それが脊髄を通って交感神経から汗腺に伝達されることによって発汗します。脊髄の左右に交感神経があり、この交感神経が刺激されると汗が出ますが、手汗の場合は緊張やストレスによって交感神経に異常が生じ、間違った反応で汗が出ているのです。ですから、この交感神経を切断してしまえば汗は理論上は出なくなります。

 

最近は内視鏡を用いてこういった方法を行うことが増えていて、こうした手法を「胸腔鏡下交感神経遮断術(ETS手術)」などと呼びます。手術の際には、脇の下の皮膚を数ミリほど切開して、そこから内視鏡を通します。モニターで様子を見ながら交感神経を切断していくのですが、左右の両方に交感神経がありますので、左右の両方の脇を切開する必要があります。

 

 

手術によるメリット

手汗抑制のために、薬物療法などでなく手術を行うメリットは、何と言っても汗の抑制効果が高いことと、ほぼ確実に汗を止められることです。また、一度手術をしてしまえば、ほぼ一生悩むことがないと言えることです。

 

一方でのETS手術を行うと、それによって脇の下や額など、同じく神経の緊張などによって汗をかく部分の汗も減少します。手術の際にできる傷口も小さく、手術も20分程度で終わることも多いので、患者の体への負担が少ないということは大きなメリットになります。

 

 

手術のデメリット

一方でデメリットも無いわけではありません。汗が出るべきところから出なくなることにより、他の部位の発汗が促されることがあり、これを「代償性発汗」と呼びます。この代償性発汗が、背中やお腹、旨、太ももなどに生じることがあります。

 

基本的に代償性発汗は体温調節のために汗が出るという症状ですから、手汗のように困ったことになることはありません。しかし、汗の量が増えることで困る場面は無くはありませんから、術後は体質の変化には注意しておいた方が良いでしょう。

 

また、手のひらで汗が出なくなりますから、乾燥にも注意が必要です。一度切断した交感神経は再生しないために、再手術の必要が無いのですが、一方でそれによって問題が生じた場合も戻すことができないのが短所となります。費用も少々高くなりますので、他の治療法も含めて、医師とよく相談して決定するのが良いでしょう。

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